ミシュランでは最近「グリーンスター」という新たな指標が導入されました。「グリーンスター」という言葉を聞いて皆様はどのようなことを想像されますか? グリーンという言葉から、環境に関すること?と思われる方もいらっしゃることでしょう。 今回はこのミシュランの新指標「グリーンスター」とは一体なにか、またグリーンスターを獲得できる基準について明らかに致します。
美食の称号ミシュランの新指標グリーンスターとは
グリーンスターは、飲食店や宿泊施設の評価を掲載する「ミシュランガイド」に新しく設置された称号で、星で評価するものと、ビブグルマンというコストパフォーマンスを評価する指標にグリーンスターという指標がくわわりました。グリーンスターは主に、サステナブルな食の取り組みをしている飲食店を評価します。具体的な評価基準は、フードロス削減、地産地消やコスト削減への取り組み、絶滅危惧種の保護など。調査員の現地調査で評価がなされており、サスティナビリティへののアプローチを実際に目で見たり、シェフとコミュニケーションを取ったりして評価しています。
グリーンスター指標が導入された背景とは
ミシュランガイドの総責任者を務める、ミシュランガイド・インターナショナル・ディレクターのグウェンダル・プレネック氏によると、「コロナ禍以降、サスティナビリティに対する関心が高まっている。料理を提供する側も消費者もサスティナビリティを目指すようになってきている。」とのこと。お客様は美味しい食事とおもてなしをうけることで、同時にサスティナブルに関わっていることになり、飲食店はサスティナブルな活動の一環で食事を提供し、同時にお客様に喜んでいただけるー。つまり、グリーンスター指標を導入することは、サスティナビリティと食を結びつけることと言えるのです。
(日経ビジネスに掲載されているこちらの情報も併せてご覧ください。
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00159/020300017/?P=2 )
グリーンスターは美食で環境に配慮しているという証拠
「グリーンスター」は、時代の流れにあった指標であるということがわかりました。グリーンスター指標はSDGsの「つくる責任、つかう責任」という取り組みにも繋がるのではないかと思っております。この指標は導入されたばかりのため認知度は低いという現状ですが、サスティナブルに関心のある方が増えているという背景からも、今後様々なメディアで「グリーンスター」について取り上げられるのではないかと予期しております。誰もが身近に感じる「食」の分野からサスティナビリティが広まることに、積極的に協力していきたいと思っております。